新規有効求人倍率は、2024年9月3.6倍を記録。前年も3.6倍で、横ばいの結果でした。例年、9月は前月と比較して有効求人倍率がやや増加する傾向にありますが、2024年は減少しました。
2024年10月の有効求人倍率は、これまでの傾向を踏まえると横ばい、もしくはやや減少することが予測されます。
新型コロナウイルスの流行は、多くの業態において対面型サービスから非対面型サービスへの移行や、テレワーク導入企業の急増などの変化をもたらしました。サービスや業務のIT化によって、IT業界の引き合いが強くなっていることから、今後もエンジニア採用の難易度が高い状況は依然として続くと考えられます。
また、経済産業省が発表したデータでは、2030年にはIT人材が最大で約79万人不足すると試算されています。
経済産業省によるITエンジニア人材不足の推定値
参考:経済産業省 - IT 人材需給に関する調査 - 調査報告書(2019年3月)
AIやロボット技術など、IT技術の急速な発達や、話題となっている「デジタルトランスフォーメーション(DX)」へ投資する企業の増加、また政府においてもデジタル省庁が設立され、ICT投資が活発になっていくなど社会におけるITの需要は高まる一方で、エンジニアの人手不足が進み、採用に苦戦する企業が増えていくと想定されます。